チャンピックスは自己判断で増量・減量すべきではない

チャンピックスは自己判断で増量・減量すべきではない

チャンピックスは服用量を減らすと、副作用が軽減します。しかし、規定量より多く飲むと、副作用が発生しやすくなるのです。また、飲み忘れた際は、一度に2回分服用してはいけません。

チャンピックスを減らすと副作用が軽減する

チャンピックスは、服用する量を減薬することによって副作用が改善したり、副作用そのものが気にならなくなる効果があります。例えば、1日分をピルカッターで半錠に割ることで、簡単に減薬したり副作用の軽減を図ることが可能です。

1日分を半錠にして飲み始め、少しずつ体に慣らしてから徐々に量を増やす、といった服用方法があります。吐き気はチャンピックスの良くある症状の1つですが、このように減薬することで有意に抑えられます。また、不眠や異常な夢に意欲の低下と落ち着きのなさなどの副作用も改善できます。

ピルカッターで半錠に減らして飲んでも、チャンピックスの禁煙補助効果自体は有効です。
徐々に増量していくことで禁煙の達成が目指せます。チャンピックスの添付文書には、0.5mgを1日2回に減量できるとあるので、この量まで減らしても大丈夫です。

しかし、これ以上の減量は、禁煙効果に影響します。勝手に減らすのではなく、医師に相談して副作用に対応することが必要です。

チャンピックスを勝手に増量すると副作用が発生しやすくなる

チャンピックスを勝手に増量すると、副作用が発生しやすくなって、吐き気や痒みに発疹といった皮膚症状も出やすくなります
また、悪夢や幻覚が表れた例もあり、勝手に飲む量を増やすのはやめた方が賢明です。処方量を守って服用しましょう。

重度の腎機能障害を抱えている人も、最初は1日0.5mg錠を1回の服用で始めましょう。その後状態を見ながら1日2回まで増量することがあります。通常だと最大でも1日2回、1回あたり1mg錠まで増やしますが、一般的に1日合計2mgを超えた服用は行われないです。

その為、本来の用法用量を守らずに服用量を増やせば、副作用が強く出ます。チャンピックスの飲む量が増えれば、当然ながら副作用のリスクが増すので、気分が悪くなったり日常生活に支障が出始めます。

一方で、量を増やす理由は用法用量にしたがって飲む場合に限り、1日2mgまで増やせます
チャンピックスの服用量は、良くある症状の吐き気と関係しているので、減らすと症状が改善されますが、逆に増やすと出やすくなるので要注意です。

チャンピックスを飲み忘れても増量はしてはいけない

チャンピックスを飲むのを忘れてしまったら、気がついた時になるべく早く飲むのが基本です。後は通常通りに服用を続けられます。

ただ、次の服用タイミングが近い場合は、1回分を飛ばして、その後は通常通りに服用します。2回分を1度に増量して飲むのはやめましょう。この点を念頭に服用の決まりを守る必要があります。

タイミングのズレは許容されますが、2回分を1度に飲むのは厳禁。

服用1日目から3日目に飲み忘れた時は、翌日までの間に忘れた分を飲むことで対応可能です。
1日2回朝夕食後に服用する期間中は、朝の飲み忘れは夕方までに飲みましょう。夕食後の分を忘れたら次の朝までに飲むのです。
このように、チャンピックスの飲み忘れは増量の理由にならず、2回分を1度に飲むのは厳禁です。

基本的な対策としては、毎日同じ時間に飲む習慣をつけます。さらに、服用時間を知らせるアプリを活用しましょう
厳密な間隔があるわけではないので、大幅な時間のズレがないなら多少遅れても問題ないです。同じ時間に飲むようにするのは、習慣づけて忘れる可能性を減らすのが目的です。未然に防ぐ対策として役立ちます。