禁煙1週間目の離脱症状や体調変化は?

禁煙1週間目の離脱症状や体調変化は?

禁煙は最初の1週間が最も重要です。この1週間の間に我慢できず、再びたばこを吸ってしまう人もたくさんいます。なぜなら、体調にさまざまな変化が出て、耐えられなくなってしまうからです。どのような変化があるのか、それぞれ見ていきましょう。

集中力が低下する

禁煙によって、集中力が低下します。仕事で疲れた時に喫煙所まで行っていた人は、煙草を吸えなかった分疲れを感じるようになるでしょう。そのため、たばこを吸いたくなり、思わずいらいらしてしまうようなことがあります。

しかし、集中力に関しては、完全にニコチンが抜けてからは元通りになります。むしろ、たばこを吸っていた時よりも、はるかに集中できる脳に仕上がってくるでしょう。

そのため、最初は誘惑に負けないで我慢することが重要になります。コーヒーを飲むことや洗面所で顔を洗うことで集中力が戻る効果が期待できます。

眠気に襲われる

禁煙1週間目に現れる症状には、急に眠気もあります。普段ならば、眠気を感じない時間帯に眠くなることがあり得るでしょう。

この症状は、最初の1週間に出る人もいれば4週間目ぐらいに出る人もいます。人によって違いはあるものの4週間から5週間も経過すれば、眠くなることはなくなるでしょう。

もし、眠ることができる環境にある場合には、仮眠をとることで眠気を解消できます。しかし、1時間も眠ってしまうと今度は夜眠れなくなってしまうため、5分から15分の間だけ睡眠をとると良いです。

味覚が変わる

たばこをやめてから第1週目の体調の変化に関しては、人によって異なるものの食べ物の味がおいしく感じられる人もいます。たばこを吸っていた時よりも何倍も味が濃く感じられ、「自分が普段から食べていたものはこんなにおいしかったのか」と感じる人が多いです。

よくタバコをやめた時から太ってしまう人がいますが、それは食べ物がおいしく感じられるからですね。
吸いたい欲求を抑えるために食事に力を入れることで太ってしまうこともあります。

いずれにしても、本来の味を感じることができるのは、ある意味感動的と言えます。ほかに体調の変化があるとすれば、体が軽くなることです。

しかし、禁煙1週間程度では、まだそこまで健康面で効果がでるわけではありません。

これらの症状は全てニコチン離脱症状

眠気やイライラなどは、全てニコチン離脱症状によるものです。

最初の3日間が禁煙の山場と言われており、最も離脱症状が厳しい期間です。これを超えればたばこを吸いたいと感じることは少なくなるかもしれませんが、波があるでしょう。

すっかりたばこのことを忘れている時間帯もあれば、無性に吸いたくなる時間帯もあります。特に、人がたばこを吸っているところを見た場合や、たばこの煙を身近に感じる場合には、自分も吸いたい気持ちになってしまうのです。

無性に吸いたくなる期間は、禁煙をした直後から2週間目あたりまで続きます。1週間の段階では、まだ片足分も喫煙状態から抜けられていません。油断をするとすぐに喫煙者に逆戻りしてしまいます。

そのため、「たった一本だけなら吸ってもよいだろう」などと考えずに、禁煙を貫き通す強い意志が必要です

無性に吸いたくなる時間帯がある一方で、何となく吸いたい時間帯もあります。そこまで強い離脱症状ではないものの、習慣的に吸いたくなることがある、というケースです。

例えば、食事を食べ終ったあとなどがこれに当たります。普段ならば、食事をした後煙草を吸っていた人でも、たばこが吸えない状態にあるときは物足りなく感じてしまいます。

このような場合、思わず1本だけ吸ってしまう人もいます。しかし、このときはとにかく一本でもたばこを吸ってしまえば、もう一度スタート地点に戻らなければならないと自覚しましょう

禁煙すると決めたら絶対に1本も吸ってはいけません!もし、タバコを吸いながら禁煙したいという場合は、禁煙治療薬のチャンピックスを使用するしかないでしょう。