タバコの嗜癖性と禁煙に成功しやすい人・挫折しやすい人
- 2023.05.09
- 禁煙について

世界的に健康意識が高まっていることで、現代社会では健康に関する様々な義務と規制が課せられるようになっています。その代表とも言えるのがタバコです。
この記事では、タバコをめぐる情勢を確認しつつ、タバコの持つ嗜癖性から禁煙に成功しやすい人と挫折しやすい人をそれぞれ見ていきましょう。また、どのような気持ちで禁煙に挑めばいいかの心構えについても解説しています。
タバコをめぐる情勢
タバコは吸引する際に煙と匂いを発生させます。そのため喫煙者だけでなくその周囲にいる人の健康まで害してしまうのです。タバコを吸わない人たちにとってはとても迷惑な存在と言えるでしょう。
また、タバコは一般に匂いが強く、食事などを同席しているだけでもスーツに匂いがついてしまうなどの被害も生まれます。
これら問題に対処するために、近年は東京都が飲食店の完全禁煙化の方針を打ち出すなど、タバコを吸う人の立場は弱くなるばかりです。こうした世情の変化を受けて「またタバコが値上がりしたし、思い切って禁煙しよう」と考える人が最近増えています。
その一方で「これまでも何度も禁煙に挑戦したけど、どうしてもやめられない」と自分の自制心のなさを嘆く人もいます。
いったいどうして禁煙に成功できる人と、できない人がわかれてしまうのでしょうか?
それを考えていくためにはまずタバコの嗜癖性について知る必要があります。
タバコには嗜癖性がある
嗜癖性というのは日本では中毒という言葉でよく知られている現象です。アルコール中毒、麻薬中毒、一度はじめてしまうと簡単に抜け出すことが出来ない依存性の高いものに使われる言葉です。
この嗜癖性に対する耐性というのは個人差があると考えられています。
たとえば、同じ日にタバコを飲み始め、同じ量だけ吸っていた二人の男性が同じ日に禁酒をはじめて片方だけが禁酒に成功したからと言っても、その人の方が自制心があるとは限りません。両者が禁煙している間に受ける精神的な苦痛の程度は同じではないからです。
こう聞くと「自分は生まれながらにして禁煙ができない体質の人間なんだ」と絶望してしまう人もいるかもしれませんが、これはあくまで体質的に有利な人間と不利な人間がいるというだけの話です。

禁煙に必要な意志を持つためには
一体どうすれば禁煙に成功するための強い意志と覚悟を持つことが出来るのでしょうか?
その鍵は「禁煙の成功に対して価値あるビジョンを持つことができるか」にあります。
たとえば、もし今すぐタバコをやめなければ1ヶ月以内に死ぬと医者に宣告されたならば、よほどのヘビースモーカーでない限りは、生きるために宣告されたその日から喫煙をやめるでしょう。これは禁煙の先に長生きや健康といった価値を見出すことができるからです。
健康と同じくらい有効なのが、家族のために禁煙すると誓う方法です。調査会社のアンケートなどで禁煙成功者に対して、なぜタバコをやめると決めたのかと質問すると生まれてくる子供のためだと答える人が、とても多いのです。
また禁煙に挫折する人の多くは暇を持て余していると言われています。日々の生活の中で隙間時間が出来てしまうのをもったいなく感じて、ついタバコに手が伸びるというのです。
しかし、健康面でも時間面でも人生を喫煙に費やしてまうことの方がもったいないのは言うまでもありません。
もしも自分が暇を見つけてはタバコを吸っているという自覚がある人は、まずその暇な時間を別のものに置き換えることをおすすめします。

日々の生活の中で隙間時間が出来てしまうのをもったいなく感じて、ついタバコに手が伸びるというのです。しかし、健康面でも時間面でも人生を喫煙に費やしてまうことの方がもったいないのは言うまでもありません。
もしも自分が暇を見つけてはタバコを吸っているという自覚がある人は、まずその暇な時間を別のものに置き換えることをおすすめします。特にストレス解消効果のある運動などは、イライラするとタバコに手が伸びる人に有効な禁煙対策です。
-
前の記事
タバコを我慢する方法4選 2023.05.08
-
次の記事
禁煙1週間目の離脱症状や体調変化は? 2023.05.10