煙草のニコチンとドーパミンの関係
- 2023.09.22
- 未分類

タバコをやめられない……喫煙者共通の悩みですが、これは一体どういう原理なのでしょうか?ここでは、ニコチン依存症について、その原理とドーパミンについて言及します。
煙草を吸うとできるニコチン受容体
煙草の中にはニコチンと呼ばれる物質が含まれていますが、ニコチンには高い依存性があります。
ニコチン依存性の症状は以下の通りです。
- 喫煙者が煙草をやめたいがなかなかやめられない
- 吸わずにいるとイライラして落ち着かない
こういった経験をするのは、ニコチンが原因です。このような状態が高じると、一種の薬物依存症となります。これをニコチン依存症といいます。
ニコチン依存症については、こちらのニコチン依存症診断テストで確認できます。

煙草を吸うと、ニコチンが数秒で脳に達し、ニコチン受容体と呼ばれる組織と結合します。
すると、この組織がドーパミンやエンドルフィンなどの神経伝達物質を放出。ドーパミンは脳内ホルモンの一種で、これが分泌されると快感や多幸感、満足感などを脳が感じます。
エンドルフィンとは、ドーパミンと似たような性質を持つ物質です。多幸感や高揚感が得られることから「脳内麻薬」などと呼ばれることもあります。
人が煙草を吸うと気分が良いと感じるのは、こうした神経伝達物質の放出が促進されるからです。
ニコチン受容体は、生まれた時から誰にでも備わっているわけではありません。初めて煙草を吸ったときからおいしいと感じた経験を持つ人は少数でしょう。

しかし、ニコチンはこれらの刺激よりも強力です。そのため、喫煙習慣を続けていると煙草以外の刺激ではドーパミンが出にくくなり、満足を感じられなくなってしまいます。

身体を動かした後や食事の後は一服しないと気が済まない、という気持ちになるのもこれが原因です。
ニコチン依存と離脱症状
ニコチン依存症の人がニコチン摂取をやめると、離脱症状というものがあらわれます。
離脱症状とは、特定の薬物や嗜好品などの摂取をやめたり摂取量を減らしたりする時に起きる精神的・身体的症状のことです。
ニコチンは、脳に達するスピードが非常に速いのですが、効果が薄れるのも速く、20分程度で離脱症状があらわれます。煙草を常に吸っている人は、いわゆるチェーンスモーカーがこのタイプに属します。
ニコチン摂取をやめた時の主な離脱症状としては、イライラ感や集中力の欠如、不眠などがあります。人によっては便秘などの身体的症状が出ることもあります。

身体を動かしたり歌を歌ったりすることでこの刺激欲求を弱められます。簡単に言えば「気をまぎらす」というのが有効な手段の1つです。

ニコチン依存症にはチャンピックス!
禁煙外来などの医療機関では、禁煙治療薬のチャンピックスを用いて離脱症状を軽くする治療も行われています。チャンピックスは、ニコチン依存症の治療薬です。
チャンピックスには、タバコをまずく感じさせると同時に、ニコチンと同じ快楽物質(ドーパミン)を放出する効果があります。そのため、禁煙治療の第一選択薬として世界中で愛用されており、最も禁煙成功率が高い薬として知られているのです。
チャンピックスは、禁煙外来のほか、海外通販でも購入できます。
もし、本気で禁煙を考えているのであれば、チャンピックスによる禁煙を検討してみてはいかがでしょうか?チャンピックスは以下のサイトから購入可能です。
まとめ
タバコを吸うと、ニコチン受容体ができます。そこからニコチン依存症になるのです。また、ニコチン依存症の人がニコチン摂取をやめると、離脱症状に襲われます。そうして、永遠にタバコから逃れられなくなるのです。しかし、高い禁煙率を誇るチャンピックスを服用すれば、禁煙が可能となります。
-
前の記事
チャンピックスは自己判断で増量・減量すべきではない 2023.09.21
-
次の記事
チャンピックスの飲み方は経過日数で異なる 2023.09.22